2014年2月12日水曜日

WebのUIはプロダクトそのものだという認識を持った方がいい

昔はWebのシステムって仮にコンシューマー向けであっても、情報システム部門が管轄。スタッフ組織。社内システムを面倒見る感じの延長。内線電話とか経理システムとかと同じ並び。確かに、ネットワークだしSIerさんに発注しなくちゃ行けないしで、「必要スキル」は似てそう。でも内部スタッフとコンシューマーとでは使う人が全然違う。だからダメ。

伊勢丹は「流通業」だけど倉庫じゃない。確かに何らかの商品を売っては居るが、伊勢丹のプロダクトは伊勢丹そのものだ。WebのUIも何かを売るためのツールではあるが、ユーザの購買体験の大半はUIから得ている。伊勢丹が伊勢丹という店舗にかける思いと同じくらい、コンシューマー向けのUIには、営業部門直下で管理した方がいい。


画面定義書で説明しすぎるな

業務アプリは画面定義書とマニュアルがあって別のドキュメントとセットでなりたつ。だけどユーザの手元にはマニュアルなんてない。正確には家電にもマニュアルがあった。だけどWebのUIは、「買う前」のユーザなんだ。例えばエンジニアがデザインを見ただけで、裏の機能が分かるUIでないとダメ。

2秒で伝わらないとダメ

ユーザにとってはWebのUIは「広告の延長」でしかない。すばらしい機能かどうか以前に、ツタ湾内とダメ。正しく機能を説明するのではなく、よいコピーを心がけなないとダメ。

面白そうじゃないとダメ

UIは機能の説明じゃない。、プロダクトそのものだ。だから楽しそうじゃないとダメ。バーナーはサイトに流入させるためだけのものじゃない。サイト内でも誘導したい機能にはバナーを制作するべき。バナーを内製できない部門ってのは、値引きシールを貼れないスーパーと同じ。

10分でトップページ変えれないとダメ

UIは店舗だ。店長が「今日は雨の日だからちょっと棚を変えよう」と思ったら10分で変えれないと営業上の機会損失だ。未だに「本番反映は月一回です」と戯れ言をいうSI部門が居る。彼らの相場感としては正しいかも知れないが、商売の常識からはかけ離れているし、実際に置いてけぼりを食らってる。

スゴイUIじゃなくて相場通りのUI

ゼロから設計すると、どうしてもUIを発明したくなる。だけど、ユーザには「相場感」がある。企画書ウケとしては、「まるで実物の世界のような」UIは華やかだが、ユーザは既にインターネットに触れている。どこがリンクでどこがスクロールボタンかは知ってる。その相場にあわせよう。

以上を営業部門が勉強する

店舗ならアルバイト店員がPOPを書く。WebのUIも現場の人間がいじれるべき。SI部門が営業センスを身につけてもいいが、そういう採用も育成もしていない。お客様の欲求を感じ取る役割はお客様に近い人がやるべきで、営業目標を持っている部署が責任をもってやるべき。勉強は必要だが、店頭POPだってTCC会員が書いているわけじゃない。A3横の企画書で一等地で大人達が会議をするのではなく、「接客」の延長としてUIをいじれるのがベスト。


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