2014年2月10日月曜日

社内の承認フローをメールだけでやりきる方法

ペーパーレス談義をまだまだ続ける。社内の承認フロー(稟議とか決済とか言ったりするけどここでは承認と呼ぶ)をメールでやりとりする方法を検討する。

ワークフローのシステムってパッケージっぽいものがあるのだけれど、大した機能がないくせに制限が多い。じゃ、制限をとっぱらっちゃって、メールだけで社内承認ワークフローが作れないか。


よくある紙ベースの承認フローはこんな感じ
  • メンバーは、エクセルのフォーマットにしたがって承認依頼の文書を作成し印刷する
  • マネージャーは、承認依頼の妥当性を見て、捺印欄に捺印する
  • メンバーは、捺印済みの承認依頼をスタッフに提出する
  • スタッフは、承認依頼にしたがって、名刺発注とかそういうオペレーションを行う
ポイントはこんだけ
  • 承認依頼にはフォーマットがある
  • 文書作成者・承認者・オペレーションスタッフの3つの役割が登場する
  • 作成文書に対して「承認」といいうデータが「追記」される
これを「メールだけで」やろうとするとこういうシナリオになる。
  1. メンバーは、「雛形」から、承認依頼のメール本文を作成する
  2. メンバーは、マネージャに承認依頼のメールを送る
  3. マネージャーは、メールに対して、承認・却下のメールを返信する
  4. メンバーは、承認済みのメールを、TO:スタッフ、CC:マネージャーに転送する
  5. スタッフは承認済みであることを確認して、オペレーションを行う
  6. スタッフは、監査に備えて、承認済みメールを印刷・保管する
以下デメリット
  1. フォーマットの概念がメールにはないから「これをコピペして●●ってなってるところを書き換えて」っていう指導しかできない。
  2. ちゃんとしたワークフローシステムに比べると必須項目チェックとかができない(でもこれは紙と同じ)
  3. 承認済みとはいえ、印影のない承認でよしとするかどうかは社内ルールによる
  4. 本体の依頼文が引用返信になっているのが不格好
  5. 印刷してはんこを貰うという行為は、「対面」でないとできないが、メールだと顔を見ずに申請できちゃう。接待交際費の決済承認とか特に、会社の金で飲んだだけしかないので、顔色みて不正かどうかを判断しなくちゃいけない。
実は5番目のデメリットは結構でかい。承認ってステップは、従業員の不正を防ぐための仕組みだ。いかに空港が先進的になろうとも、入国審査だけは推定有罪で顔色を見ながら審査される。承認がデジタルになっても、直接の説明をもらうというマネジメント方針はあってもよい。それもルールではなく、マネージャがメンバーをどう扱うかという方針だ。

これらのデメリットを許容(もしくは運用でカバー)すれば、十分電子メールで承認フローを作ることができる。プリンターもハンコもOfficeも、なんならパソコンも要らない。さらに投資コストはゼロだ。


0 件のコメント:

コメントを投稿