2013年3月16日土曜日

方眼紙エクセルの光と影の主に光を説明する

方眼紙エクセルという言葉がある。エクセルを表計算ソフトとして使うのではなく、方眼紙として使うことを指す。単に「マス目のいっぱいある書類」だ。

どちらかというと、目的とは違う使い方で揶揄された言い方だ。方眼紙エクセルを普段から使っている人達は、方眼紙エクセルなんて言わない。「ドキュメント」と呼ぶ。

さてこの方眼紙エクセル。嫌いな人は多い。以下嫌いな理由を挙げてみる。

1.エクセルの操作に不慣れ
いくらプログラム腕を磨いていても、表計算ソフトという事務処理アプリにはたどり着かない。事務処理アプリとしては標準でもプログラマーから見れば、門外漢のソフトなのだ。

2.開発ドキュメントに嫌悪感
開発のドキュメントというのはとかく面倒。ソースを見れば分かる、DBを見れば分かる。直接画面を見れば分かることと、なんでエクセルに二重にかかなくちゃ行けないんだと。さらに、要求されるものが、契約書じみたものでやたらと約束事を書かされる。エクセルマス目に書かなくちゃいけない内容がロクなもんじゃないのだ。

そうは行っても、方眼紙エクセルが出回っているのには理由がある。

1.いくらはみ出しても、はみ出さない
例えば、ネットワーク構成図とか作業フローとか、いろんなものが関連している図がある。端から順に配置していくものの、紙のサイズにキレイに収まるとは限らない。ところがエクセルには「一ページに収まるように縮小する」機能がある。

2.吸着機能
あまり知られてない機能だが、セルに描画オブジェクトを吸着させることができる。なんてことはないが、図形のサイズや位置が揃っていると、コネクタでの線ががたつかなくていいのだ。

3.セル罫線だけである程度のワイヤーが作れる
図形を配置するのではなく、エクセルのセルには罫線を各機能がある。罫線だから前後関係という概念がない。ワイヤーなんて、まさに画面と、フォーム要素を罫線で囲っていくだけなので、罫線機能だけで十分ワイヤーが作れる。

4.Office HOMEにもインストールされている
同じくなぜだか会社PCではお絵かきツールとして使われている、PowerPointだが、こちらはOffice HOMEエディションにはインストールされてない。じゃぁってことで。

5.カーソルキーで文字の入力位置が選べる
結構これ大事。マウスというポインティングデバイスを使わなくても、カーソルキーだけでセルを移動することができる。コントロールキーとの組み合わせを使えば、あちらこちらにジャンプできる。キーボードだけでお絵かきが出来るっていい。

6.そもそも開発ドキュメントなんて表が圧倒的に多い
テーブル一覧だの画面一覧だの、開発ドキュメントは圧倒的に「一覧」が多い。仕事というものを計測可能な状態にするのが、プロジェクトマネジメントなのだから、仕事とその成果物に名前をつけて、数えれる状態にしないと行けない。そうなると、システム開発を進めるというのは、一覧作りでしかない。じゃぁ、その付随図表含めてエクセルで作るのはなんらおかしくない。方眼紙のシートと表としてのシートが一つのエクセルドキュメントに共存できる。

そんな感じです。

0 件のコメント:

コメントを投稿