2013年3月16日土曜日

在宅勤務について

米ヤフーのCEOが在宅勤務の禁止を唱えている。

トリガーの一部となっているのは、「オンラインだから家でも仕事できる」はずが、あんまりオンラインじゃないってこと。これは結構救いようがない。性善説に基づいていたけど善ではなかったという比較的レベルの低い話。

いったん性善説に基づいて家でも人は真面目に仕事をする前提で在宅勤務を考えてみる。

1)会社に居るのと同じくらいコミュニケーションできるから在宅でもいい
2)コミュニケーションを取らなくても成果で判断できるから在宅でもいい

1と2ではだいぶ違う。

1)の場合は結局のところ会社と同じくらいの「割り込み」や「時間のブロック」を許容しなくちゃいけない。家にいても、会議の時間はWebカメラの前に居なくちゃいけない。後輩が相談してきたら答えなくちゃいけない。じゃぁ会社にいくよってなるよね。お医者さんみたいな職業で丸一日いろんな人に対面での相談ごとを受けるのが主な仕事なら、在宅勤務の意味はほとんど無い。

2)の場合は例えばソフトウェアをちゃんと作っていればOKとかそういうこと。それなら確かに会社にいなくていい。でもそれってそもそも従業員である必要があるんだっけ?というところまででさかのぼる。業務委託契約と変わらなくない?本当に成果物だけで判断しても労働者側はいいんだっけ?そこまでのパフォーマンス出せる人ってほんの一部であって、そういう人はもっと早くから独立してるんじゃない?

ということで、ガチで在宅勤務がルールとして整備されると、苦しい重いをする労働者の方なんじゃない?少なくとも「会社に居るだけで働いていることになる。」という方が労働者にとっては楽。

あと、日本の場合には、企業側に労働者の管理監督責任が発生する。通勤時含めて勤務時間の安全は会社が担保しなくちゃいけない。在宅勤務の場合の労働時間って何?ってなるとちょっと分かんない。労働者を子供扱いしましょうってのが国の基本思想なので、「自主性に任せる」というのは割と真逆。


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