2014年7月20日日曜日

オフィスリノベーションのコツ

自前のオフィスをリノベーションしてみました。私も勉強しながらではありましたが、知識は付きましたので、ここにメモ。



代表格は銀座 The SNACK
銀座のThe SNACKというコワーキングカフェがあります。これが一番参考になるのでまずはここを見ておくべき。快適でおしゃれな職場の最高峰です。
http://the-snack.jp/

ひたすらカフェめぐりをしなさいよ
人が快適に過ごすということに関してはカフェが一番内装に気を使っています。中ですごくのはもちろんのこと、新人や社外の人が入ってスグに馴染めることも大事です。内装のお手本はカフェです。「恵比寿のパンダ」というお店なんかは内装が完璧です。
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13142906/

床はフローリング
オフィスの床はタイルカーペットが多いですがこれはダメです。タイルカーペットのカフェなんて無いですよね。カーペットがあると音を吸収してくれるので静かになるというメリットはあるのですが、閉じ込められてる感が強くなっちゃう。SOHOでカーペットだと単に「人の家」の感じになるのもよろしくない。

フローリングでも間違いは多い
じゃぁフローリングがいいんですよねって紹介される物件のほとんどが、ダイニングキッチンにありそうなフローリング。薄くて柔らかいんです。床が柔らかいと、土足オッケー
感がでないんですよね。スリッパに履き替えなくちゃダメですかねって感じ。貧乏な会社の雰囲気になっちゃう。

正解のフローリング
カフェに入ってみればわかると思いますが、フローリングは無骨で分厚い。流通量は少ないのですが、工事現場の足場板を使ってるところも多いです。35mm厚の杉板なので加工も難しいですが理想です。在庫確保と配送が大変なので、中古にしては高く付きます。恵比寿のパンダの足場板で作られていますね。

安く上げるなら新品にダメージ加工
新品の無垢材にダメージ加工するという手もあります。キズを付けた形で販売してくれている。それに「ウッドステイン」とか「ワトコオイル」とかを染み込ませてアンティークな感じにする方法があります。私は、パイン材という安い床板を買ってきて、それにワトコオイルを塗って古ぼけた感じにしました。ここから買いました。お安いです。
http://www.muku-flooring.com

ワトコオイルという加工
今回使ったのは、ワトコオイルのW10という色。深い色がでて木目がしっかり出てきます。一回塗って乾かしてもう一回塗るとかって手法も見ますが、一回でも十分かと思います。拭き残しがないように頑張ることの方が大変。ネチョネチョ感が消えません。


フローリングとは別にモルタル仕上げという手もある
ガレージっぽい感じにはなりますが、モルタル仕上という手もあります。これも土足オッケーの感じになりますね。The SNACKは、フローリングとモルタル仕上の両方をやっています。リノベーションオフィスでは「土間」と呼んでいるところもありますね。

天井はスケルトン
スケルトンというのは、部屋の内装を「剥がした状態」のことを指します。天井はコンクリートとか断熱材がむき出しになった状態ですね。その方が天井が高くなるので部屋が広く感じます。もちろん配線やダクトもむき出しになるのでお掃除とかも大変ですが、広い感じが大事です。

照明はショップレール
以外と見落としがちなのが照明です。ショップレールというレールでの照明にします。おしゃれな服屋さんでの天井の照明ですね。角度が変えれるのでハロゲンランプとかでスポットライト的に照らすことができます。ハロゲンランプそのもが高いのと電気代もかさむので、私はLEDライトで代用しています。

机は頑張って木製
オフィスっぽさを排除するために机は木で作ります。一枚板のテーブルトップでいいのを買うとまぁまぁの値段がしますが、一つくらいは贅沢しようとお値段のはるテーブルを買いました。
http://www.sekikagu.co.jp/mokuba/

作業机は自作
壁に向かうタイプの作業机はあった方がいい。そこは金をあまりかけたくないので、長い板を使って自作します。机の自作というと面倒な感じがしますが、机は天板と脚の2つのパーツしかありません。大きな一枚板は、実際のその大きさの木がないと作れないので、集成材ですませます。1820mm×24mm×600mmが定番サイズです。集成材なのでいくらでも大きくできますが、配送がこれ以上の長さだと難しいので1820mmで打ち止め。机の奥行きは600mmが定番。24mmの厚さというのはこれ以上薄いと、テーブル脚のビスが飛び出ちゃうからです。(IKEAのテーブル足は24mmのビスを使う)。30mmの厚さの集成材はちょっと減ります。30mmはそれはそれで頑丈なのですが、めちゃくちゃ重くなるんですね。

集成材の選び方
素材はいろいろ選べます。今回使ったのは桧の集成材です。香りがよくて木目がしっかりしていますが、ちょっと硬いので加工が難しいです。脚をつけるのがしんどかったです。加工のラクチンさで言えば、パイン材が無難です。

必要な工具:インパクトドライバー
ちょっとでも木工が発生するのなら、インパクトドライバーはあった方がいいでしょう。通常の電動ドライバーと違って、インパクトドライバーは、ある程度までネジがかたくなると、「打撃」を加えながらネジを回していきます。ネジの頭が埋まってもまだ進みます。ネックは「音」です。硬い木を相手にインパクトドライバーでビスを入れていると、大きくて不快な音がします。遠慮するなら、打撃が加わらないレベルのパワーで進めれるように、ドリルでネジ穴をある程度開けておけばインパクトドライバーのインパクトなしで締めることができます。

机と脚の関係
机に脚を頑張ってつけるものの、一本足だとどうしてもぐらつきます。どうしてもしなるんですね。

ちゃんとした木のテーブルをみると必ず脚と脚の間に梁が通っていると思います。じゃぁってことで、脚そのものが立体構造でいいじゃないかって発想もありです。こういう脚もあります。

架台というやつですね。テーブルトップは載せるだけ。移動しないならこれで十分だし、安定感が出ます。どうせ足元に引き出しを用意したいのなら、引き出しタイプのテーブル脚もあります。これ。


椅子だけは機能性を重視
本当にカフェの椅子だと数時間しかおしりが持たないので、椅子だけはいわゆるビジネスチェアを導入します。高価なものだとアーロンチェアで20万くらいしちゃいますが、20万だとフローリングにかかったお金と同じくらい。なので、そこはIKEAのマルクスを買ってきます。10年保証とすごくしっかりしていますが、お値段はそこいらの椅子と変わらず、2万ちょっと。

部品がしっかりしているので、めちゃくちゃ重いです。

一つ椅子を選ぶときに気をつけたいのが、肘掛けの高さです。IKEAのビジネスセットは、テーブル脚の高さの基本が70cmです。IKEAの椅子の肘掛けの高さも70cm未満なので、普通にテーブルに椅子がはいる。ところがダイニングセットなどのテーブル脚だと足元が70cmの高さがないこともある。そうなると、椅子が机の下に入りきらない。それだけっちゃぁどそれだけなのですが、椅子に浅くかけないとテーブルの上に覆いかぶさることができなくなる。意外とこれストレスです。椅子の低さには限界があるので、その場合はテーブルの脚を高くする。シンプルにゴムを入れることで高さは調整できます。東急ハンズで、一個数百円なので、こういうので家具の高さは調整可能です。家具の高さはマジ大事。
どうしも雰囲気だけでは解決しないのがトイレ
トイレだけはカフェがどうとかじゃなくて、文明に頼らなくてはなりません。水の勢いは大事だし、照明の明るさも大事。ただしトイレリフォームはめちゃくちゃ高くつく。部屋全体のリノベーションより高くつく。なのでやったこととしては、以下のとおり。
  • クラシアンを呼んで、消耗パーツを全部とりかえて水量を確保
  • トイレの照明を人感センサーにして、人が入るとすぐにめちゃ明るくする


予備の椅子という概念
会議用の椅子って以外と高くつく。普段はあまり要らないけど、人がたくさん来た時にはいきなりたくさん必要になる。普通にパイプ椅子買うと高くつくので、そこもIKEAのラインナップがありがたい。SNILLEとかは2000円ちょっと。普段は重ねておける。色がはっきりしているんので、一件するとおしゃれ家具。

The SNACKを真似たくても真似れないところ
スナックはアンティーク家具が結構入っている。恵比寿のパンダもアンティーク家具。だけどアンティーク家具は超高い。そこは真似できない。頑張って導入したのが、ホーローのランプシェード。これでレトロな雰囲気をなんとか出そうとしている。

まとめると

  • 不動産屋さんも大工さんもカフェ巡りをしているわけではないので、「カフェっぽく」という要求はあんまり通らないよ!
  • 家具はIKEA流しで用意するのが超無難だよ!
  • アンティークにしたくてもそこはお金が難しい


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